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[R8-07] 深紫外顕微ラマン分光法を利用した新しい炭質物地質温度計
キーワード:炭質物、深紫外顕微ラマン分光法
本発表では深紫外顕微ラマン分光法を利用した岩石片中炭質物の結晶構造進化に関して紹介する.本装置で得られた炭質物ラマンスペクトルは,変成温度に依存してG, D, T bandsと呼ばれる3つのピークからなる.D bandとT bandのラマン強度は,変成度が増すにつれて減少し,最終的に消滅する.我々は,G band FWHMとRBS(wavenumber G-D bands) が変成温度に対して強い線形関係 (R2 = 0.94 and 0.85)を示すことを発見した.これらパラーターが極低温から低温変成岩 (100~400 ℃)の有望な温度指標になり得ると示唆される.