一般社団法人日本鉱物科学会2023年年会・総会

一般普及講演会のお知らせ

開催日時: 2023年9月16日(土) 15:30〜17:00
会場: 大阪公立大学杉本キャンパス 8号館 820教室
    (会場アクセスはこちら) + Zoom配信
対象: 一般市民及び学会員(事前予約不要)
入場料: 無料

講師: 石橋隆(大阪大学総合学術博物館)
演題: 日本の鉱物学の夜明けと世界に知られた日本産鉱物 
- 標本が語る、江戸期「本草学」から「鉱物学」開花への道 -

内容: 日本の鉱物学は、明治初年に西洋の鉱物学を取り入れて急発展を遂げました。背景には政府の富国化政策による鉱工業関連分野への注力がありましたが、短期間で新知識や技術を吸収し得たのには、江戸期までの博物学的知識や鉱山技術の蓄積が、礎として役立っていたと考えられます。今回は、現存する江戸期の鉱物や鉱石標本を紹介し、前近代日本の本草学や鉱業から、金石学を経て鉱物学へと歩む歴史を辿ります。また博物館などに引き継がれた日本産の古典鉱物標本を、その産地と共に紹介します。産出する鉱物を記録する記載鉱物学も盛んとなり、我国からは現在約1400種が報告され、その中に新種も150余種含まれます。2023年に発見された新鉱物「北海道石」についても解説します。


本講演は誰でも無料で聴講できます。お気軽にご参加ください。
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