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[R6P-11] 東南極リュッツォホルム岩体二番岩に産する苦鉄質岩脈の記載岩石学とRb-Sr鉱物年代
キーワード:リュッツォホルム岩体、苦鉄質岩脈、変成作用後の貫入
Lützow-Holm Complex (LHC)の北東部に位置する露岩である二番岩で苦鉄質岩岩脈を発見した。二番岩はHiroi et al.(1991)における角閃岩相帯に位置し、複数種の変成岩が認められるが、この苦鉄質岩脈は主要な変成構造と斜行する様に貫入し、周囲の岩石と反応する様な組織は見られなかった。苦鉄質岩は完晶質で主に斜長石・カリ長石・石英・黒雲母・角閃石・燐灰石から構成された。岩石の組成は微量元素に富むアルカリ岩的だった。Spidergramでは右下がりでNb・Ti・Srに負の谷を、Pbに正のピークを認めた。Rb-Sr鉱物年代は501Maを示し、NE LHCにおける主要な変成作用後にマントルが関与した火成活動の存在とその時期を示唆する。