10:00 〜 10:10
[O3-E-AM2-03] BMP-3b は骨芽細胞分化を制御し骨量を調節する
キーワード:BMP-3b、骨芽細胞、骨
【目的】効率の良い顎骨再生療法が求められている。BMP-3bは骨形成タンパク質BMPの一種であるが、その名に反して、In vitroで骨芽細胞分化を抑制することが報告されている。しかしながら、BMP-3bは骨組織に多く存在するものの、骨代謝におけるその機能は全くわかっていない。そこで本研究ではBMP-3bのコンベンショナルノックアウトマウス(BMP-3b KO)の骨組織を解析した。
【材料および方法】 13週齢雌のBMP-3b KOの大腿骨をマイクロCT撮影及びvon Kossa染色を行い、野生型マウス(WT)と比較した(n=5)。5週齢雄WTの各種組織からRNAを抽出し、それぞれに発現するBMP-3bのmRNA量をReal-time PCR法(qPCR)で比較した。8週齢雄BMP-3b KOとWTから骨髄間質細胞(BMSC)を採取し、β-Glycerophosphateとアスコルビン酸で骨芽細胞分化を誘導した。骨芽細胞分化の指標としてALP活性を測定した。同様に骨芽細胞分化マーカーならびにBMP-3bのmRNA量はqPCRで定量した。
【結果および考察】 BMP-3b KOの骨量は有意に大きかった。またBMP-3b KOにおいて破骨細胞の数に変化はなかったが、骨芽細胞の数は増加傾向であった。BMP-3b KOのBMSCではWTのBMSCと比較してALP活性や骨芽細胞分化マーカーの発現が上昇していた。以上より BMP-3b は骨芽細胞系細胞の骨形成を抑制することで骨量を負に制御している可能性がある。
【結論】 BMP-3b は骨芽細胞分化を抑制することで骨量を負に制御する。
【材料および方法】 13週齢雌のBMP-3b KOの大腿骨をマイクロCT撮影及びvon Kossa染色を行い、野生型マウス(WT)と比較した(n=5)。5週齢雄WTの各種組織からRNAを抽出し、それぞれに発現するBMP-3bのmRNA量をReal-time PCR法(qPCR)で比較した。8週齢雄BMP-3b KOとWTから骨髄間質細胞(BMSC)を採取し、β-Glycerophosphateとアスコルビン酸で骨芽細胞分化を誘導した。骨芽細胞分化の指標としてALP活性を測定した。同様に骨芽細胞分化マーカーならびにBMP-3bのmRNA量はqPCRで定量した。
【結果および考察】 BMP-3b KOの骨量は有意に大きかった。またBMP-3b KOにおいて破骨細胞の数に変化はなかったが、骨芽細胞の数は増加傾向であった。BMP-3b KOのBMSCではWTのBMSCと比較してALP活性や骨芽細胞分化マーカーの発現が上昇していた。以上より BMP-3b は骨芽細胞系細胞の骨形成を抑制することで骨量を負に制御している可能性がある。
【結論】 BMP-3b は骨芽細胞分化を抑制することで骨量を負に制御する。