The 65th Annual Meeting of Japanese Association for Oral Biology

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Poster session

Sat. Sep 16, 2023 1:20 PM - 7:00 PM Poster Presentation (121講義室)

[P1-2-13] Regulatory effects of CAPE upon the enhanced production of IL-2 from anti-CD3 antibody stimulated mouse spleen cells in the presence of BGP

〇Shifa Rahman1, Hanemi Tsuruta1, Kumiko Ikeno3, Kyohei Ueno2, Naoki Umemura2, Eiji Takayama2, Harumi Kawaki2, Genjirou Nakamura3, Toru Nikaido1, Nobuo kondoh4 (1. Dept Endodont, Asahi Univ Sch Dent, 2. Dept Oral Biochem, Asahi Univ Sch Dent, 3. AKITAYAHONTEN CO., LTD. R&D Depertment, 4. Chem Lab, Asahi Univ Sch Dent.)

Keywords:ブラジル産グリーンプロポリス(BGP)、カフェイン酸フェネチルエステル(CAPE)、IL-2

我々は既に、ブラジル産グリーンプロポリス(BGP)が抗CD3抗体刺激マウス脾細胞のサイトカイン産生に影響を及ぼし、IL-2産生を顕著に促進することを突き止めた。この作用には主要成分であるartepillin CがIL-2産生の翻訳または分泌レベルにおいて関与していること明らかにしている(Tsuruta H, 2022)。さらに我々は、中国産プロポリス(CP)も同様にマウス刺激脾細胞のIL-2産生を促進し、その作用には、CPの主要成分の一つであるカフェイン酸フェネチルエステル(CAPE)が関与することを見出した。このとき、CAPEのIL-2産生の促進には、IL-2 mRNAレベルの上昇が伴うことが示された。 そこでBGPのIL-2産生促進作用に対するCAPEの影響を検討するために、様々な希釈濃度のBGPエタノール抽出液存在下で培養したマウス刺激脾細胞に対してCAPE(5μM)を作用させ、IL-2産生に対する影響を検討した。その結果、CAPE存在下ではBGPのIL-2産生の促進作用が阻害されることが判明した。反対にBGP存在下では、CAPEによるIL-2産生促進作用が相互に阻害されるが、この時CAPEによるIL-2 mRNAレベルの上昇作用は阻害されないことが示された。 以上の事実から、BGPとCAPEは、それぞれが独自に示す抗CD3抗体刺激脾細胞のIL-2産生促進作用に対して、翻訳または分泌機構を介して相互に抑制的に作用することが示唆された。今後この抑制機構を探るとともに、他のサイトカイン産生や免疫系に対する相互作用についても検討する。