The 65th Annual Meeting of Japanese Association for Oral Biology

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Poster

Poster session

Sun. Sep 17, 2023 9:00 AM - 6:00 PM Poster Presentation (121講義室)

[P2-2-14] Effects of local administration of PTHrP on mouse periodontal tissue after periodontitis.

〇Kanji Horibe1, Daisuke Nishida1, Hiroaki Nakamura1 (1. Dept Oral Anat, Matsumoto Dent Univ)

Keywords:歯槽骨、再生、PTHrP

【目的】副甲状腺ホルモン関連タンパク(PTHrP)は、PTHと共通の受容体のPTH1受容体(PTH1R)と結合し、PTH同様に骨代謝を亢進させるサイトカインである。骨折時、骨膜細胞のPTHrPが骨折治癒を促進させることが報告されている。また、歯根形成時においてPTHrP発現歯小嚢細胞が、歯根膜、歯槽骨形成に寄与することも報告されている。このことから、我々はPTHrPが歯槽骨の再生を促進すると仮説を立て、歯周炎後の歯周組織へのPTHrP局所投与の効果について検討を行った。 【実験方法】マウスの上顎第二臼歯に絹糸を結紮し、歯周炎の誘導を1週間行った。炎症性骨吸収により動揺が認められた臼歯から絹糸を除去した。絹糸除去から4日後、PTHrP(1-34)を180μg/kg、第二臼歯の口蓋側歯肉に粘膜下注射し局所投与を行った。投与開始から二週間後にマイクロCT撮影を行い、口蓋側歯槽骨の回復について解析した。 【結果】骨粗鬆症におけるPTH製剤(テリパラチド)、PTHrP製剤(アバロパラチド)の全身投与の用法に倣い、PTHrP(1-34)を2日に1回、歯肉粘膜下へ間歇投与した。脛骨の骨量は有意に増加しており、全身的に骨形成が進行していることが明らかとなった。しかし、投与部位である歯槽骨は大きく骨吸収されており、全身と局所での骨代謝が相反する結果を示した。 【考察】PTHrPの歯肉粘膜下への局所投与では、歯槽骨と脛骨で反対の結果を示した。この結果から投与部局所のPTH1Rシグナルの活性化の強度・持続が、全身の骨格と異なることが推察された。