[P3-3-21] Candida albicans口腔感染における免疫受容体シグナル関連分子の役割
キーワード:カンジダ症、感染防御、免疫受容体シグナル
皮膚や粘膜に常在真菌として定着している Candida albicans (C. albicans) は、免疫抑制剤の使用や高齢化に伴う宿主抵抗力の低下に伴って口腔カンジダ症や、時に播種性カンジダ症を引き起こす。一般に、C. albicans感染に対する防御には、Dectin-1やDectin-2といったITAM(immunoreceptor tyrosine-based activating motif)共役型C型レクチン受容体(CLR)を介した自然免疫活性化と、それに引き続いて誘導されるT細胞、特にインターロイキン17(IL-17)産生を特徴とするTh17細胞による獲得免疫が重要な役割を担うが、これら担当免疫細胞のエフェクター機能の発現やその制御機構には未だ不明な点が多い。こうした背景から、我々は、C. albicans感染に対する防御応答において未だ明らかにされていない担当免疫細胞のエフェクター機能発現やその制御機構について、免疫受容体シグナル関連分子の観点から解析を行った。本演題では、特にC. albicans口腔感染に対する防御応答において、免疫受容体シグナル関連分子の担う役割について議論したい。