大会実行委員長挨拶
第35回全国大会開催にあたって
2020年初頭から始まった新型コロナウイルスの世界的流行は、2022年に入っても収束の見通しが立っていません。今回のコロナ禍は、世界各国の政治、経済、社会、外交政策、さらには国際関係に大きな影響を及ぼし、同時に、各国が抱える様々な問題を明らかにしています。南アジア地域もまた、そうした影響と無縁ではありません。コロナ禍は南アジア各国の経済に大きな打撃を与え、国家間の格差や、国内の社会的・経済的な格差を浮き彫りにすることとなりました。
コロナ禍がもたらした多くの変化を明らかにし、いわゆる「コロナ後」の世界がどのようなものになるのかを予測することは、研究者である我々にとっても、たいへん重要かつ興味深い挑戦となることでしょう。このような中で、南アジア地域の各分野の専門家である会員の皆様と議論ができることは、私にとってもたいへん大きな喜びです。
新型コロナウイルスをめぐる見通しはいまだ不透明な状況ではありますが、日本南アジア学会第35回全国大会は、2022年9月24日(土)・25日(日)に、帝京大学八王子キャンパスにおいて開催されることになりました。
昨年度の第34回全国大会から、審査・プログラム委員会が皆様の発表の募集・審査を担当し、実行委員会は開催の準備を行うという形で、役割を分担しております。新たな体制となってから2年目ということで、まだまだ行き届かない点もあるかと思いますが、お気付きの点がありましたら、何でもご指摘ください。これから、大会での発表を募集いたします。会員の皆様には大会での積極的なご発表を、当日には活発なご議論をお願いできればと思います。
2022年9月23日
第35回大会実行委員長
帝京大学 三輪博樹