日本南アジア学会第37回全国大会

大会実行委員長挨拶

第37回全国大会開催にあたって

 日本南アジア学会第37回全国大会は2024年9月28日(土)、29日(日)に国立民族学博物館を会場として開催することになりました。現状においては対面のみによる開催を想定しております。
 今年は年初にバングラデシュとパキスタンで総選挙が行われ、5月までにインドでも総選挙が実施される予定であり、年内にはスリランカでの大統領選挙実施の可能性があるなど、こんにち南アジアと称される地理空間を領土とする多くの国家の当面の政治の行方を決める選挙の年に当たっています。これらの国家のグローバル・プレゼンスの高まりを鑑みるに、その選挙のあり方や結果は国際情勢はもとより、民主主義のあり方にも大きな影響をもたらすことが考えられます。
 
南アジア学会研究大会はこういった現代的な政治や社会に関わる研究や議論の場であると同時に、この地理的空間で生じ、あるいはこの空間から世界へと広がる人や生命、モノ、コト、思想、価値を対象とする研究の発表と交流の場であり続けてきました。大会開催機関が主催する共通論題セッションも多くの会員が参加できるテーマで実施できるよう準備を進めておりますが、個別発表においても多様なテーマで既存のディシプリンを越えた議論が展開されるよう大会を運営して参りたいと存じます。共通論題に関しましては準備が整い次第、本ホームページで概要や詳細をご案内しますのでご覧いただければ幸いです。

 研究のご報告や懇親会へのエントリーをふるって行っていただけますよう、実行委員会一同お待ち申し上げております。
 

2024年2月24日
第37回大会実行委員長
国立民族学博物館 三尾 稔