日本文化人類学会 第55回研究大会

大会概要(第一回サーキュラー)

日本文化人類学会第55回研究大会を次の要領で開催します。

0-1. はじめに

 新型コロナウィルス感染症の流行により、20215月末に多くの人々が集まる研究大会の実施が可能であるか不透明な状況にあります。このような状況を踏まえて、日本文化人類学会第55回研究大会は、開催校に参集して行う開催方式(以下参集型)を基本方針としつつ、今後の展開によってはオンライン会議システムを利用する開催方式(以下オンライン型)に変更することも考慮に入れ準備を進めることとしました。

 それにともない、オンライン型での開催に変更する場合に関する注意点があります。以下に列挙する点にご留意ください。なお、第54回研究大会後のアンケートで多くの要望が寄せられたオンライン併用型の研究大会については、第56回研究大会での導入を視野に検討を行っています。

 

0-2. 開催方式に関する注意点

  • 参集型で開催するかオンライン型で開催するかの決定は、3月上旬までに行います。
  • それにともない、大会参加登録期間を例年より後ろ倒しにし、315(月)より開始することとします。前大会と比較して参加登録期間が短くなりますのでご注意ください。
  • オンライン開催となった場合でも、大会参加費の変更はありません。運営費において固定費が占める割合が大きくオンライン開催による変動少ない点がその理由です。
  • 参集型とオンライン型のどちらの方式で研究大会を実施するかは、要旨登録と査読結果の発表が終了した後に決定されることになります。そのため、どちらの可能性もあることをご理解の上、要旨登録を行ってください。今大会では、オンライン型での開催となったことが理由で発表を辞退した場合も発表認定は行いませんので、ご注意ください。
  • 上記のように開催方法が未定であることで、参集型/オンラインのいずれかの場合のみ参加できる方が要旨登録を躊躇する可能性があると予想されます。この問題に対処するため、参集型/オンライン型のどちらでも発表していただくことを前提とした要旨登録を原則としつつも、例外的に「参集型の場合のみ発表可」「オンライン開催の場合のみ発表可」の方にも対応した要旨登録の方法を大会実施委員会で現在検討しています。どのような要旨登録の手順とするかに関しては、第2回サーキュラーで発表します。その場合、本サーキュラーに記載された情報(3-3. 研究発表の数、研究発表の可否の決定など)に修正点が生じる可能性がありますので、あらかじめご注意ください。
  • オンライン型の開催となった場合には、下記の情報のうち、懇親会と託児は中止となります。映像作品の上映が可能であるか、また実施する場合どのような方式で行うかは第2回サーキュラーまでに検討します。

1.第55回研究大会の概要

1-1.会期

  • 2021年5月29日(土)~30日(日)

1-2.会場

  • 京都大学吉田キャンパス吉田南構内 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
  • 京大へのアクセス(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/  )

 
*オンラインでの開催(Zoom使用)になりました( 2021.1.28追記)

1-3.研究大会へのスケジュール

  • 第1回サーキュラー(概要):2020年9月30日(水)
  • 第2回サーキュラー(要旨登録・参加登録方法):2020年10月10日(土)(なお、第2回以降のサーキュラーは研究大会ウェブサイト上での公開とJASCA-INFOでの配信を行い、郵送はいたしません)
  • 要旨登録:2020年11日1日(日)12:00〜12月13日(日)24:00
  • 第3回サーキュラー(査読結果・託児室について):2021年1月20日(水)
  • 参加登録:2021年3月15日(月)12:00~5月20日(木)24:00(2021年3月15日(月)12:00~4月30日(金)24:00アーリーバード)
  • 第4回サーキュラー(大会日程・プログラム・託児室利用申し込み):2021年4月20日(火)
  • 発表要旨公開:2021年5月20日(木)

上記スケジュールはあくまでも目安で、数日前後する可能性があります。
 

2.研究大会参加登録について

2-1.研究大会参加登録について

  • 研究大会参加者はできるだけ上記の登録期間中に参加登録を完了してください。
  • 非学会員の参加者も参加登録が必要です。
  • 2020年度までの学会費の完納は参加登録の要件ではありませんが、未納分の納入にご協力ください。学会員の場合、参加登録の際に2020年度までの学会費の納入状況を確認しますので、未納分がある場合には研究大会当日にお支払いください。
 

2-2.研究大会参加費・懇親会費について

*懇親会は中止になりました( 2021.1.28追記)
  • 研究大会参加費・懇親会費は次の通りです。
  • 研究大会会計は、参加費・懇親会費を主な財源として過不足なき会計を目標として努力しておりますが、万一大会運営の収支に剰余が生じた場合、剰余分を学会の本会計に繰り入れることとなりますので、あらかじめご了解ください。
 
参加費支払い期間による価格割り振り
 
  支払期間 支払方法 参加費 *懇親会費
通常会員 3月15日~4月30日 ウェブ・カード決済 6,500 6,500
5月1日~5月20日 ウェブ・カード決済 7,500 7,500
当日払い 現金のみ 8,000  
通常会員のうち、会費減額対象の会員 3月15日~4月30日 ウェブ・カード決済 4,500 3,000
5月1日~5月20日 ウェブ・カード決済 5,500 3,000
当日払い 現金のみ 6,000  
非学会員 3月15日~4月30日 ウェブ・カード決済 6,500 6,500
5月1日~5月20日 ウェブ・カード決済 7,500 7,500
当日払い 現金のみ **8,000  
 *懇親会の子供料金:未就学児無料、小学生以上1,000円
 **ただし学部学生(学生証で確認)に限り、1,000円
 
  • 名誉会員については参加費、懇親会費は無料です。2021年4月に事務局より招待状をお送りしますので、そちらにご回答くださいますよう、お願いいたします。
  • 参加費の当日支払いは、それぞれ通常会員8,000円、減免対象会員6,000円、非会員8,000円、学部学生・高校生・専門学校生等1,000円となります。なお、懇親会の当日お申込みはお受けできません。
  • 事前のウェブ・カード決済が困難な方は、事務局にご相談ください。
  • 参加登録完了とは参加費の納入までを含みます。納入が事後になった場合、その時点での価格を徴収します。また納入時期によって懇親会に参加できないことがあります。
 

2-3.託児施設の利用 

  • 託児は、京都大学内でおこないます(5ヵ月から就学前までのお子様)。
  • 託児時間は研究発表がおこなわれる2021年5月29日(土)と30日(日)の朝から夕方までです。なお、懇親会場には託児室を設けません(ただし、懇親会場にお子様をお連れいただくことができます)。
  • 利用者には託児料を一部負担いただきます(学会からの補助もあります)。
  • 託児に関する詳細は、第2回サーキュラーにてお知らせします。
 

2-4.その他

  • 宿泊先の予約は各自でおこなってください。観光地である京都での開催のため室数の不足も予想されますので、研究大会参加を予定されている方は、お早めにご予約下さい。
  • 出張依頼状は研究大会ウェブサイト上にリンクを張りますので、そちらからダウンロードしてご利用ください。
 

3.研究発表 

3-1.研究発表の種類と時間

  • 発表は口頭(ないしそれに準じる)の「個人発表」と「分科会発表」とし、ポスター発表は行いません。
  • 「個人発表」は、1人ないし複数人による、独立した研究発表を指します。発表者のうち、少なくとも筆頭著者は学会員である必要があります。発表の時間は質疑応答を含めて20分を予定しています。(次の発表との間は5分)。映像を用いた個人発表も可能ですが、発表時間は他と同様です。機材準備の必要上、事前に事務局にお問い合わせください(これと別に「映像作品の上映も可能です。3-4を参照してください)。
  • 「分科会発表」は、特定のテーマに関わる4つないし5つの研究発表で構成する「分科会」での研究発表を指します。個々の研究発表(形式は上記の「個人発表」に準じます)に加え、組織者による趣旨説明が必要です。
  • 分科会における研究発表では1分科会あたり2つまで、発表者に非学会員を含めることができます。
  • 4人発表型「分科会発表」の時間は「個人発表」(間の5分も含めて)5件分で計100分、5人発表型「分科会発表」の時間は「個人発表」(間の5分も含めて)6件分で計120分を予定しています。なお、映像作品を用いた発表で「分科会発表」を構成することも可能ですが、各発表者に適切な発表時間を確保するよう配慮してください。
  • 大会全体を通じ、1人が研究発表できる(筆頭著者となれる)回数は1回のみです。ただし、「分科会発表」の組織者は、自身が組織する分科会内で趣旨説明と研究発表とを行うことができます。
  • 「分科会発表」でのコメンテーターは発表者とはみなしませんが、2つ以上の分科会でコメンテーターとなることはできません(なお、プログラム作成の都合上、要旨登録の時点でコメンテーター名も登録していただきます)。
 

3-2.要旨登録に際して

  • 「個人発表」「分科会発表」を希望する場合、上記の要旨登録期間に要旨登録を完了してください。方法については第2回サーキュラーにおいて告知します。
  • 「個人発表」の発表要旨、および「分科会発表」の発表要旨や趣旨説明要旨を登録するには、以下の要件を満たしていることが必要です。
    • 要旨登録開始日(2020年11月1日(日)12:00)の時点で学会員であること。
    • 要旨登録終了日(2020年12月13日(日)24:00)の時点で2020年度までの会費を完納していること。
  • 「分科会発表」には、組織者による趣旨説明要旨の登録と、発表者各人の研究発表要旨の登録の両方が必要です。また、組織者による趣旨説明要旨の登録に際して、発表者名・発表順およびコメンテーターも登録する必要があります。
  • 上記の通り「分科会発表」においては、1分科会あたり2つまで、非学会員を発表者とする研究発表も可能です。
  • なお、研究大会への参加登録は、要旨登録とは別に行う必要があります。発表者は必ず、事前登録期間中に参加登録・参加費の納入を完了させてください。
 

3-3.研究発表の数、研究発表の可否の決定など

  • 会場運営の都合上、研究発表の件数の上限として、「個人発表」と「分科会発表」(4人発表型分科会を5件分、5人発表型分科会を6件分と数える)の合計で190件程度を予定しています。
  • 研究発表および分科会趣旨について要旨の査読を行います。手順については、末尾掲載の「日本文化人類学会研究大会における研究発表に関する査読規程」をご覧ください。
  • 査読で採択された研究発表要旨が上記の件数を超えた場合、要旨を登録した日時の先着順位(以下、「要旨登録順位」と呼びます)に従って研究大会実施委員会が発表の可否を決定します。
  • 査読の結果は研究大会実施委員会から研究発表要旨登録者へ連絡します。
  • 研究大会実施委員会が要旨登録順位に従って発表の可否を決定する際には、「個人発表」何件まで、「分科会発表」何件までといった枠をあらかじめ別に設けて、それごとに要旨登録順位で発表の可否を判断することはしません。
  • 「分科会発表」の組織者による趣旨説明要旨が査読で採択されなかった場合、また、査読で採択された研究発表要旨が4つに満たなかった場合、分科会は不成立となります。また、査読で採択された「個人発表」「分科会発表」の要旨の合計件数が、会場全体の発表可能件数の上限を超えた場合、「分科会発表」の要旨登録順位(組織者による趣旨説明要旨の登録順位)によっては「分科会発表」は不成立となります。これらの場合、査読で採択された発表要旨のうち、学会員を発表者とするものは「個人発表」へ発表形式を変更することができます。その可否については、上記の「個人発表」に準じ、要旨登録順位に従って研究大会実施委員会が決定して連絡し、ご意思を確認します。
  • 採択された要旨はウェブ上で公開します(2021年5月20日(木)公開予定)。冊子体の『研究大会要旨集』は配布しません。なお、第46回研究大会より、研究発表の要旨等については、登録時に日本文化人類学会へ著作権を委譲していただくこととなっています。委譲にあたって著者が保持する権利については、「『文化人類学』掲載論文等利用許諾基準」に定めたものを準用します。
 

3-4.映像作品の上映

  • 研究発表とは別に、文化人類学(民族学)に関連する映像作品の上映を受け付けます。
  • 映像作品を上映するには、以下の要件を満たしていることが必要です。
    •  映像作品上映申請期限(2020年12月13日(日)24:00)の時点で学会員であること
    • 映像作品上映申請期限(2020年12月13日(日)24:00)の時点で2020年度までの会費を完納していること。
  • 映像作品の上映は、原則として、その作品の著作権あるいは上映権を有する者本人がおこなうものとします。
  • 上映者自身が上映作品の著作権や上映権を有さない場合、上映へ向けて作品の著作権者や上映権者との交渉を十分に済ませてください(上映に関する契約書や同意書を受けることを強くお勧めしますが、研究大会実施委員会へ提出する必要はありません)。なお、上映に関する権利問題や倫理問題には、学会や研究大会実施委員会は一切の責任を負いません。
  • 査読制の適用される研究発表との公平性を確保するため、上映の前後に解説や議論のための時間はあえて設けません。ただし上映の準備等のための時間を前後に10分設けます。
  • 作品に関する解説が必要と考える場合はプリントを用意し、会場に置いてください。
  • 映像作品上映のスケジュールはプログラムの中に示します。
  • 上映時間は1時間以内としてください。
  • 設備・会場等の事情で、枠が限られますので、学会上映の経験が無、制作年度が近いものから優先します。以上の優先順位でいっぱいになった場合、上映をお断りすることがありますのでご了解ください。
  • 映像作品上映のスケジュールの決定や使用機器の準備等のため、映像作品の上映希望者は、2020年11月1日(日)12:00~12月13日(日)24:00に、以下の情報を研究大会実施委員会宛(jasca055@gmail.com)にEメールでお届けください。
  1. 氏名、所属、連絡先(Eメールのアドレス、電話番号等)
  2. 上映希望作品のタイトル(日本語・英語)、制作者・著作権者、制作年、上映時間、(あれば)同作品の上映歴
  3. 上映希望作品の内容の概要と上映の意図(合計で500字程度)
  4. 上映に必要な機器設備
 

4.研究大会実施委員会への問い合わせ

  • 研究大会実施委員会への連絡は、研究大会実施委員会宛(jasca055@gmail.com)にEメールでおよせください。
 
2020年9月30日
日本文化人類学会第55回研究大会 実施委員長 窪田 幸子
 
 
[研究大会実施委員会連絡先]
〒305-8571
茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学人文社会系 木村周平研究室
日本文化人類学会第55回研究大会実施委員会事務局
研究大会ウェブサイト:https://confit.atlas.jp/jasca55th
事務局連絡用Eメール:jasca055@gmail.com
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日本文化人類学会第55回研究大会実施委員会事務局体制
実施委員長 窪田幸子
実施委員  中川理、小川さやか、河野正治
実施事務局 岡田真帆(事務局長)、荒木亮、早川公
京都大学事務局 風間計博、片岡樹、平野(野元)美佐、竹沢泰子、速水洋子

 
日本文化人類学会研究大会における研究発表に関する査読規程
2012年3月18日制定
2019年5月31日改訂
(目的)
第1条 日本文化人類学会は、研究大会における研究発表が学術研究にふさわしい高度な水準を保ちうるよう、査読の制度をおく。査読制度の運営については、理事会の下に置かれた研究発表査読委員会が責任を負うものとする。
(査読者)
第2条 研究発表査読委員会は、登録された研究発表(個人発表、分科会発表、ポスター発表)の要旨および分科会の趣旨説明の要旨それぞれ1編につき原則として2名以上の査読者を選定し、査読を依頼する。
(査読者の匿名性)
第3条 査読者は匿名とする。
(査読方法)
第4条 査読者は、査読の対象となる研究発表の要旨および分科会の趣旨説明の要旨に対して、次の観点に基づき評価を行い、総合的判断として発表の可否の判定を行う。
  • 文化人類学・民族学の発表として適切であるか。
  • 発表内容の趣旨が明確であるか。
  • 発表の準備が十分できているか。
  • 要旨の長さが規定を満たしているか。
(発表の可否の決定)
第5条 研究発表査読委員会は、査読者による査読結果を十分に斟酌して、研究発表の可否を決定する。研究発表の可否の決定は、研究発表査読委員での協議の上、委員長が決する。 
(発表の可否の通知)
第6条 研究発表査読委員会は、研究発表の可否の決定を研究大会準備委員会に通知する。
(規程の改正)
第7条 本規程の改正は、日本文化人類学会理事会において、出席者の過半数の賛成をもって承認されたときに成立し、可否同数のときは議長の決するところによる。
 
附則 この規程は2019年5月31日より施行する。