一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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健康教育,ライフスキル4(OP-0515~0518)

高倉実(琉球大学)

[OP-0516] オンラインでコミュニケーションをとる際の留意点の検討―集団討論における非言語コミュニケーションに着目して―

高瀬加容子1, 柘植順子2, 石田妙美1 (1.東海学園大学 教育学部, 2.日本福祉大学)

【目的】オンラインでコミュニケーションをとる際の留意点を非言語コミュニケーションに着目し集団討論場面を通して明らかにした.【方法】教育学部4年生6名に対し,初回はオンライン(Teams)で集団討論を20分間行い録画,終了直後質問紙でふりかえりをした.2回目に音声なし録画を5分間見せ,集団討論の進め方を説明した.その後討論を実施しふりかえりを行った.ふりかえりと録画によりオンラインでのコミュニケーションの留意点を非言語に着目して検討した.研究目的,方法および結果公表について説明し,同意を得た.【結果および考察】高瀬ら(2020)は対面での集団指導のふりかえりから非言語的コミュニケーションの要素として表情,笑顔,うなずき,目線,姿勢,身体の動き,手の動きを抽出した.本研究では上記に加え,オンラインにおけるコミュニケーションの特徴として,オーバーな動き,カメラの映り方があげられた.学生は返答や相槌,声に出しての反応など積極的な反応が集団討論の関係づくりにつながっていることを実感していた.オンラインでは画面上で発言者を特定しなければならないため,声が小さかったり同時に発言したりすると誰が発言しているかわかりづらくなる.録画を詳細に検討することにより特に口の動きや表情,合図となる動きの重要性が明らかになった.【結論】オンライン上でのコミュニケーションは対面時に求められる要素に加え,討論をスムーズに進めるためのわかりやすい意思表示が不可欠であることが示唆された.