一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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養護教諭,保健室4(OP-0815~0819)

齋藤千景(埼玉大学)

[OP-0819] 養護教諭養成課程における看護臨床実習代替実習の試み

小林正利 (日本体育大学 体育学部 健康学科)

【目的】2019年末から世界中に拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により,2020年度は養護教諭養成過程においても多大な影響を受け,病院での臨床実習を行う事が容易ではなくなった.
【方法】本学でも例年,8月に東京都,神奈川県内の6病院にて4週間5単位分の実習を行っているが,2020年度は時期を変更して3つの病院のみ受け入れていただいたが,一度に全履修者を4週間受け入れて頂く事は困難にであったため,病院実習2週間,学内代替実習2週間の予定で実施した.ここでは代替実習の試みについて紹介したい. 実施時期は2021年2月22日~3月22日 実習生55名(男子7名,女子48名)うち20名(男子2名,女子18名)は4週間学内での実習のみとなった.実習項目は以下である.「母性看護」,「小児,思春期の心の発達」,「保護者との関係」「コミュニケーション,人間の言語習得」,「発育発達期の食育,栄養教諭と養護教諭の関わり」,「外傷骨折のケア(包帯法,副木法含む)」,「アナフィラキシーへの対応」,「心肺蘇生法」,「頭部外傷」,「緊急性の判断」,「外傷初期対応について」,「VRによる救命救急センター体験」,「総合想定」等であった.
【まとめ】実習後の感想文の内容から,実習全体の満足度は高かったもののKH-cordereVer.3を用いてテキストマイニングを行い単語抽出した結果,病院実習に2週間行った学生は,「患者」が最も多く抽出されたが,4週間とも学内で代替実習を行った学生では,1回も抽出されなかった.