The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-21~O-26 健康教育、ライフスキル2

座長:森田 一三(日本赤十字豊田看護大学)

[O-23] 児童の朝食摂取と就寝時刻・学習意欲との関連

鈴木 真美1,2, 吉武 理香子2, 池田 真理2, 麻見 直美2 (1.取手市立永山小学校, 2.筑波大学大学院人間総合科学研究群)

Keywords:朝食摂取、児童、就寝時刻

【目的】児童の朝食摂取状況や起床就寝時刻などの生活習慣、学習意欲との関連を分析し、「早寝早起き朝ごはん」の指導をするための実態調査と基礎資料を得ることを目的とした。【方法】小学3~6年生の児童156名を対象に、朝食摂取状況、起床就寝時刻、ゲームやスマートフォンの使用状況などの生活習慣と家庭学習への取り組み状況や学習に集中しているかなど、学習意欲に関する内容について自記式質問紙調査を行った。【結果】平日、休日ともに朝食摂取率について学年による差はなかったが、休日では学年が上がるにつれて朝食摂取率は下がる傾向にあった。また、朝食が1品と答えた割合は、毎日食べる児童で29.9%だったが、週に1~2回食べる児童では75.0%だった。朝食摂取と就寝時刻(p<0.05)、ゲームの使用頻度(p<0.05)、スマートフォンの使用頻度(p<0.05)に関連がみられた。家庭学習の取り組み状況では、取り組めない児童ほど就寝時刻が遅かった(p<0.05)。【結論】就寝時刻が遅い児童では、朝食摂取率が低く、朝食の品数も少なく、家庭学習に取り組めない割合が上がり、学習に集中できない割合も上がる。逆に早寝の児童では、朝食摂取率が高く、朝食の品数も増え、家庭学習にも取り組め、学習にも集中できるという結果から、「早寝早起き朝ごはん」は児童の生活習慣を整え、学習意欲を高めるために重要である。また、23時前に寝ることが効果的であると考えられた。