The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P72~P74 学校環境衛生

座長:宮尾 克(名古屋産業科学研究所)

[P-73] 学校空間における、気体組成の変化と生活環境の変動について

中村 亮1, 本田 瑚呼2 (1.宮城県利府高等学校, 2.宮城県利府高等学校3年)

Keywords:空気環境、二酸化炭素濃度、酸素濃度

【目的】 過去二年間で学校の空気環境に対する意識は否が応でも高まった。一般的な空気環境測定とは、不特定多数の人が利用する施設で空気成分の計測が義務付けられているもので、学校などの大人数が集まる建築物では、ビル衛生管理法により空気中の成分を測定することが求められている。生徒を含む多人数が一定の空間容積に集中することでCO2濃度は高くなるのは自明だが、O2濃度やその他人体内部の酸素量との関係は単純にCO2濃度と逆相関の関係にあって学校活動の効率低下に直接つながっているのか、検証する必要がある。【方法】 その環境に対して生徒の活動の中で二酸化炭素濃度や湿度・温度との関係を探らせたが、人間活動に必要な酸素はまだ調査の途上であった。また閉鎖空間やマスクをしている活動の中でCO2が上昇することは体内のO2濃度も一義的に低下させているのか、空間酸素計とともにパルスオキシメーターも用い、生徒活動の一環として計測をさせた。【結果・展望】 生徒の活動の中で教室や運動環境の換気状況によってCO2濃度を低下させることとO2濃度が上昇することは必ずしも一義的ではないことも現在見えてきている。またエアコン導入による「密室化」しつつある教室から、人間活動の効率化に欠かせないO2濃度を上げさせるためにどのように換気をさせる啓発ができるかを議論したい。