The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P30~P36 健康教育、ライフスキル

座長:物部 博文(横浜国立大学)

[P-36] 気管支喘息のある子どものセルフケア能力向上に関する文献検討

松井 実果1, 古川 恵美2 (1.兵庫県立大学大学院 看護学研究科, 2.兵庫県立大学 看護学部)

Keywords:気管支喘息、セルフケア能力、

【目的】本研究の目的は,気管支喘息のある子どものセルフケア能力を向上するための学校における支援について文献検討を行い,現状と課題を明らかにすることである。
【方法】Web版医学中央雑誌とCiNii Researchを用いて,2000年~2022年6月までの文献を対象に検索した。検索語は,「喘息」「養護教諭」「セルフケア」と「喘息」「学校」「セルフケア」とし,重複するものを除外した。さらに,「慢性疾患」「教員」等の検索語も組み合わせ,検索された文献の中から該当する論文を選定したところ,14件の論文が抽出された。
【結果】養護教諭などの教職員が行う支援として「発作の予防や発作時の支援」「支援する上で教職員が感じる困難感」「保護者への支援」などの項目について報告がされていた。しかし,セルフケア能力を向上させるために子どもの発達に合わせた支援をどのように行っているのかは明らかにならなかった。また,養護教諭が行っている支援を調査している研究は少なく,特に近年はごくわずかである。
【考察】アレルギー疾患に関する法律や基本指針が策定され,ガイドライン等による知識の普及啓発が示されてるが,実際に喘息のある子どもに対して養護教諭やその他の教員が子どものセルフケア能力向上のためにどのように支援しているのかは明らかにならなかった。喘息は幼少期から症状をコントロールすることが重要であり,そのために必要なセルフケア能力を向上するために養護教諭が行っている支援について明らかにする必要性が示唆された。