The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P42~P46 養護教諭、保健室1

座長:鎌塚 優子(静岡大学)

[P-46] 小学校における保護者の保健だよりに対するニーズと課題

丹 佳子1, 長山 綾華2, 末廣 友利恵3 (1.山口県立大学 看護栄養学部 看護学科, 2.国立病院機構 関門医療センター, 3.山口市立井関小学校)

Keywords:養護教諭、保健だより、保護者保護者

【目的】小学校における保護者の保健だよりに対するニーズと課題を明らかにした。
【方法】小学校の保護者845名を対象とした。無記名選択式質問紙を用いて、保健だよりの認知度、閲覧頻度、必要性等を調査した。
【結果】有効回答数は540部(回収率63.9%)であった。認知度:99.2%が認知していた。閲覧頻度:必ず読む・時々読む84.8%、あまり読まない・読まない9.7%であった。閲覧理由:「必要と感じる内容だから」48.5%、「興味関心がある内容だから」40.1%であった。閲覧しない理由:「内容に興味がない」100.0%、「時間に余裕がない」62.5%であった。子どもに良い影響を及ぼした(役に立った)記事:ある67.8%、ない28.7%であった。必要性:必要・どちらかと言えば必要は68.9%、どちらかと言えば必要ではない・必要ではないは13.7%であった。望む機能:「情報提供」44.2%、「健康意識の向上を図るためのきっかけ」23.3%、「学校での子どもの様子を伝達」19.2%であった。保健だよりを「必要」と回答した人は「必要ではない」人と比較して「健康意識の向上を図るためのきっかけ」を望む割合が高く(p<0.05)、保健だよりを「必要ではない」人は「必要」と回答した人と比較して「学校での子どもの様子を伝達」を望む割合が高かった(p<0.01)。
【結論】認知度、閲覧頻度、必要性の結果から保健だより発行に対するニーズは高いことが明らかになった。一方で、3割近い保護者が「子どもに良い影響を及ぼした記事がなかった」と回答した。