The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P47~P50 養護教諭、保健室2

座長:荒川 雅子(東京学芸大学)

[P-47] 養護教諭スキルラダーの2軸化の検討 -保健教育について-

高橋 佐和子1, 中村 富美子2, 内山 有子3, 加藤 恵美4, 斎藤 朱美5, 芝 裕介6, 荒木田 美香子7 (1.神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 看護学科, 2.静岡県沼津市立大岡中学校, 3.東洋大学, 4.静岡県静岡市立清水船越小学校, 5.東京都立深川高等学校, 6.宮崎県立日南くろしお支援学校, 7.川崎市立看護大学)

Keywords:養護教諭、職能開発、保健教育

【目的】スキルラダー(以後SL)とは、中村らが開発した養護教諭の職務に関する知識や技術を段階別(ステップ1-4)、11の職務別に示したものである。SLは成長段階による横軸のみあり、縦軸の並びには明確な意味づけはなかった。そこで、縦軸に新たな指標を加え、視覚的にも内容的にもより理解しやすくすることを目指した。ここでは、保健教育SLについて報告する。【方法】縦軸の指標は、SLの開発・修正を行ってきた研究会メンバー(現職養護教諭4名・大学教員3名)が検討し、5項目の能力領域(基礎的知識、アセスメント、個人の実践、組織的活動に向けた実践、評価・改善)とした。保健教育SLの到達目標を必要な能力に着目しこの能力領域に再分類した。この試作版を研究会メンバーが3回の検討を繰り返し、完成版とした。【結果】修正版保健教育SLは、縦軸「能力領域」により基礎的知識は11項目、アセスメントは11項目、個人の実践は7項目、組織的活動に向けた実践は16項目、評価・改善は9項目となった。基礎的知識の項目は、ステップ1で教室の後ろまで情報が伝わるように話すことができる、ステップ2で個人差に配慮して保健教育ができる、ステップ3で認知や行動科学に関する理論を意識して授業案を立案する、などに分類された。【結論】縦軸が加わり、養護教諭に必要な知識・技術の深まりを視覚的に捉えやすくなった。今後は、多くの養護教諭や関係職種から意見を得て、改善・修正をすすめつつ、他の職務SLの再分類を試みていく計画である。