The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P47~P50 養護教諭、保健室2

座長:荒川 雅子(東京学芸大学)

[P-50] 慢性疾患の子どもを支える多職種連携の成果に影響を及ぼす養護教諭の役割の検討

新開 奏恵1, 横山 正博2 (1.山口県立大学 大学院 健康福祉学研究科, 2.山口県立大学 大学院 健康福祉学研究科)

Keywords:養護教諭、慢性疾患の子ども、多職種連携

【目的】公立学校に在籍する慢性疾患の子どもが、豊かな学校生活をおくる支援のために、多職種が養護教諭に求める役割を検討し、連携を促進するための養護教諭の役割を明らかにする。【方法】2022年1月~3月の間に全国の公立小学校・中学校952校に勤務する養護教諭を対象とした、郵送法による無記名自記式質問紙調査を行った。調査内容は、基本属性、慢性疾患の子どもを支える多職種連携の成果に影響を及ぼす要因、多職種連携の成果である。慢性疾患の子どもを支える多職種連携の成果に影響を及ぼす要因の多重指標モデル図を作成し、共分散構造分析を行った。【結果】基本属性および各質問項目に欠損のない245人の回答を有効とした。【養護教諭としての基本的な態度】【共感的関係の構築】【教育的ニーズに対する支援内容】【支援者間の合意】という4つの要因を潜在変数とし、【連携促進】を決定するという仮説モデルでは、χ2= 287.98、GFI=0.851、RMSEA=0.097と当てはまりが悪かった。影響力の弱かった要因【養護教諭としての基本的な態度】【共感的関係の構築】を除外すると、χ2= 80.956、GFI=0.953、RMSEA=0.033と当てはまりのよいモデルとなった。【結論】多職種連携体制の構築の成果は養護教諭の【教育的ニーズに対する支援】と【支援者間の合意】で規定されるということが示唆された。