一般社団法人日本学校保健学会第68回学術大会

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P51~P55 メンタルヘルス1

座長:宮城 政也(琉球大学)

[P-51] 大学入学後のセルフエスティームと生活習慣、ストレス反応との関係

中川 雅智1, 伊藤 幹2, 服部 洋兒3, 小尾 敦子4, 村松 常司5 (1.聖カタリナ大学, 2.名古屋学院大学, 3.愛知工業大学, 4.市原市立菊間中学校, 5.愛知教育大学名誉教授)

キーワード:大学生、セルフエスティーム、ストレス反応

【諸言】大学1年生にとって、入学後の数か月は様々な環境が大きく変わる時期にあたり、入学後の生活に早く適応していくことは、有意義な大学生活を送る上で非常に重要なことである。しかしながら、大学入学直後の生活において、学生がどのように負担を感じているかを経時的に報告した研究は少ない。そこで今回は入学直後のストレス反応と生活習慣、セルフエスティーム(以下、SE)について調査した。【方法】大学生74名に対し4月(以下、Pre)と6月(以下、Post)の2回にわたりアンケート調査を行った。この内、Pre、Postともに未回答、誤記入のない38名について解析を行った。調査内容はストレス反応、生活習慣、SEに関する質問の計64問で構成した。結果から平均値を算出し、PreのSE得点の平均値を基準に2群(高SE群、低SE群)に分け、t検定による比較を行った。有意水準は5%未満とした。【結果】SE得点について高SE群はPostにおいても低SE群と比べ有意にSE得点が高値であった。ストレス反応では低SE群はPre、Postとも高SE群と比べ有意にストレスを感じている様子が伺えた。生活習慣得点ではPre、Postともに低SE群が高SE群と比べ有意に低い値を示し、下位尺度においては運動及び休息の項目で同様の結果となった。このことから入学直後にSEが低い者はそうでない者と比べ入学後、ストレスを感じている様子が伺えること、入学後の生活において望ましくない生活習慣を送っていることが伺えた。