The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P51~P55 メンタルヘルス1

座長:宮城 政也(琉球大学)

[P-53] 教師のメンタルへルス支援の在り方の一考察―教師へのアンケート調査を通して―

服部 紀代1, 増田 梨花2 (1.立命館大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程, 2.立命館大学大学院 人間科学研究科)

Keywords:教師、メンタルヘルス、労働安全衛生

【目的】教師の心身の健康管理に支援及び体制に注目し,学校や教師の特徴に基づいたメンタルへルス対策の検討を目的とし,教師へのアンケート調査を行った。
【方法】2021年10月~2022年1月に全国の公立及び私立の小,中,高等学校の教師262名に対し,メンタルヘルス支援に関するアンケート調査を行った(回収率13.2%)。質問項目は,自身のメンタルヘルスにポジティブな影響を与えること,効果があると感じた支援,メンタルヘルスに関わる困りごとについて自由記述で回答を依頼し,KJ法にて分析を行った。倫理的配慮は調査の匿名性,個人情報の取扱いへの十分な配慮,結果使用は学術的目的のみと依頼文書に記載した。
【結果】KJ法の分析結果は,自身のメンタルヘルスにポジティブな影響を与えることについては5個の大グループ(ラベル数181個),効果があると感じた支援については5個の大グループ(ラベル数129個),メンタルヘルスに関する困りごと等については5個の大グループ(ラベル数148個)にまとめられた。
【結論】教師のメンタルヘルスの保持増進を強化及び阻害する要因が示された。職場の良好な組織風土の構築及び醸成と同時に,勤務時間や休暇,給与等の労働状況の改善も教師のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼすため,その支援の検討では,チーム学校の実現に向けた学校組織改革には教師の働き方改革の視点も必要である。
付記:本調査は公益財団法人労働問題リサーチセンターの助成を受けて行った。