一般社団法人日本学校保健学会第68回学術大会

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P51~P55 メンタルヘルス1

座長:宮城 政也(琉球大学)

[P-54] 学校におけるメンタルヘルススクリーニングに関する国内外の現状

湯川 充佑子, 佐々木 司 (東京大学 教育学研究科 身体教育学コース)

キーワード:メンタルヘルス、スクリーニング、学校

【目的】 
 精神疾患は思春期の始まりとともに10代で急増する。近年,疫学研究により精神疾患発症のピークは10代半ばであることも示されている.10代の子供にとって精神疾患は「不登校」「学業成績の低下」「退学」「引きこもり」等につながり,生活と健康に極めて重大な影響を及ぼすことが知られている.また,精神疾患の深刻な結末である「自殺」も 10 代で急増し,我が国の10代の死因第1位は「自殺」である.精神疾患の早期発見・対応は子供の命を守ることにつながる.子供の精神疾患の早期発見・対応の一つの方法として,メンタルヘルススクリーニングが挙げられる.しかし,我が国において,メンタルヘルススクリーニングを学校で実施することは少ない.そこで,本研究では,「メンタルヘルススクリーニングを学校現場に普及するための工夫」や「導入の際に配慮すべき点」等について,文献スクリーニングを通して明らかにしていく. 
 【方法】 
 PubMed,ERIC,CiNii等の文献検索データベースを用い,「学校」「思春期」「精神疾」「スクリーニング」等の検索語を入力し,文献の検索を行う.研究目的に沿って設定した基準に合致する文献を選択し,選択した文献を内容ごとにまとめる.
 【結果・結論】 
 発表では,文献レビューの結果,明らかになった,学校で実施するメンタルヘルススクリーニングのあり方(普及のための工夫や配慮すべき点など)について報告する予定である。