一般社団法人日本学校保健学会第68回学術大会

講演情報

一般演題(ポスター)

オンデマンドプログラム » 一般演題(ポスター)

P62~P66 発育・発達、体力・体格

座長:寺田 和史(天理大学)

[P-62] 新入生の体力の認識の変化-2018年度~2022年度-

音成 陽子 (中村学園大学 流通科学部 流通科学科)

キーワード:大学生、体力の認識、ポストコロナ

【目的】コロナ禍における行動制限や活動自粛は、大学生においても授業の受講やサークル活動にも影響を及ぼした。本学経営系学部の大学生を対象に生涯スポーツ論の2~3回目の授業で自分自身の健康・体力を認識させ、日常生活の過ごし方を考えさせてきた。コロナ前・ポストコロナにおける大学生の運動習慣や体力の認識を比較・検討し、今後の指導の一助とすることを目的とした。【方法】2018~2022年度の新入生を対象にWEB調査を実施した。本調査は成績に影響しないこと、個人は特定されないこと、得られたデータは統計的に処理され、授業や研究にのみ使用されることを了承したうえで回答してもらった。対象者はデータに欠損のない2018年度281名、2019年度285名、2020年度244名、2021年度217名、2022年度242名、計1269名とした。年度間の比較にはピアソンのカイ二乗検定を実施し、有意水準p<0.05とした。【結果】年度間に有意な差がみられたのは、「最近の運動実施状況」、「歩くことが苦になるか」、「走ることが苦になるか」、「ささえるスポーツ(スポーツボランティア)の活動希望」だった。他の年度に比べてコロナ禍の2020年度は運動することへの苦手意識が低く、ささえるスポーツへの参加希望も高かったことがわかった。一方、体力や運動不足の認識は年度間に差はみられなかった。