一般社団法人日本学校保健学会第68回学術大会

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課題別セッション2
養護教諭とICTの活用-新型コロナウイルス感染症対策における養護教諭に必要な力-

2022年11月6日(日) 10:35 〜 12:05 LIVE配信第1会場

コーディネーター:大川 尚子(京都女子大学)

[TS2] 養護教諭とICTの活用-新型コロナウイルス感染症対策における養護教諭に必要な力-

大川 尚子 (京都女子大学)

キーワード:養護教諭、ICT、コロナ禍

はじめに
新型コロナウイルスの感染拡大がなかなか収束する様子が見られない現状において、養護教諭は子どもの健康・安全を守るという使命のもと、日々、「学校の新しい生活様式」に対応した養護実践をされています。コロナ禍によって、文部科学省のGIGAスクール構想が2020年度に前倒して完全実施されました。そのような中、各学校でICTを活用した様々な取り組みが行われています。養護実践で考えると、健康観察や健康相談をICTを活用して実施したり、感染症予防教育などの保健教育をオンデマンドで配信したり、関係機関との連携のためにオンライン会議をするなどのICTを活用した養護教諭の取り組みを紹介させていただきます。

1.ICTを活用した感染症予防教育
星槎国際高等学校本部校(前任)養護教諭 三國奈々先生

2020年4月、着任して間もなく、新型コロナウイルス感染症の流行拡大により緊急事態宣言が発出され、全国の学校で一斉休校となり、生徒に正しい知識を持ってもらうこと、その知識をもとに行動を考えてもらうこと、間違った情報に惑わされないようになってもらうことを目的として、感染症予防動画を作成し、星槎公式YouTubeチャンネルである「全力!SEISAまなびチャンネル。」で公開することとなった実践を報告していただきます。

2.ICTを活用した保健室相談業務
立花学園高等学校 養護教諭 小西茉悠子先生

突然の休校措置で、教職員も基本的に在宅勤務となり、対面での会話や様子を直に観察することを大切にしている養護教諭は在宅で何ができるのかとても悩み、こんな機会だからこそ、ICTを活用した保健室経営で生徒をサポートできないかと考え、全国の学校に先駆けて、Googleフォームの機能を活用した「心と身体の健康調査」と「オンライン保健室」に取り組まれた実践を報告していただきます。

3.ICTを活用した心肺蘇生法の指導
京都府木津高等学校 養護教諭 大西祐子先生

高等学校1年生を対象とし、ICTを活用した心肺蘇生法に関する授業(保健体育科)を実施し、ICTを活用した遠隔授業による講義の後に、対面でタブレット端末による動画撮影を取り入れた心肺蘇生法の実技を指導し、授業内容に応じてICTの特長と体験活動(実技)を組み合わせながら進めていくことで、更なる教育的効果を期待できることが明らかとなった実践を報告していただきます。

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