国際開発学会第35回全国大会・人間の安全保障学会第14回年次大会

講演情報

一般口頭発表

スラム再考:形成の背景と現状、および再概念化

2024年11月10日(日) 09:30 〜 11:30 F304 (富士見坂校舎 304)

座長: 前川 美湖(笹川平和財団)

コメンテーター: 前川 美湖(笹川平和財団), 宮川 慎司(東京大学), 林 玲子(国立社会保障・人口問題研究所)

09:30 〜 10:00

[2D201] ウガンダ南部の農村における人口動態と世代スキップ世帯の増加

*中澤 芽衣1 (1. 摂南大学)

キーワード:人口爆発、少子高齢化、世代スキップ世帯、土地不足、アフリカ

先進諸国の多くが人口減少の局面に突入するなか、サブサハラアフリカでは爆発的に人口が増加している。1950年のアフリカの人口は2億3000万人だったのが、2010年には10億3000万人と、60年間で4.5倍に急増した。2050年には世界人口の25.4%、2080年には50%を超え、アフリカが今後の世界人口を支える。急激な人口増加の背景には、合計特殊出生率の高さが深く関係している。2021年のアフリカにおける出生率の平均は4.6で、世界平均の2.3を大きく上回る。
 本発表の調査地は、ウガンダ南部ルウェンゴ県のK村である。発表者は2014〜2023年までのK村の人口動態の聞き取り調査を実施してきた。本発表では、出生数や人口規模、人口構成員、少子高齢化率などを分析した結果を発表する。土地不足を背景に、若者の流出が加速しており、世代スキップ世帯が増加していることが明らかとなった。今後、ウガンダ農村では、巨大な高齢者人口を抱えながら、少子高齢化を迎えることが示唆される。

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