国際開発学会第35回全国大会・人間の安全保障学会第14回年次大会

講演情報

ラウンドテーブル

水資源の課題への対応ー人間の安全保障レンズから考えるマルチセクターの取り組み

2024年11月10日(日) 15:00 〜 17:00 F403 (富士見坂校舎 403)

15:00 〜 17:00

[2J209] 水資源の課題への対応ー人間の安全保障レンズから考えるマルチセクターの取り組み

*大塚 高弘1、*梶野 真由奈2、服部 容子1、緒方 隆二1、土肥 優子1、峯 陽一2、*竹内 海人2 (1. 独立行政法人国際協力機構、2. JICA緒方平和開発研究所)

キーワード:水資源の確保、人間の安全保障、マルチセクトラルアプローチ

JICAより、水と水を取り巻くマルチセクターの観点から発表者を選定する(水資源、平和構築、人間開発(感染症・栄養)の実務経験者を想定)。ディスカッションにおいては、峯陽一 JICA緒方貞子平和開発研究所長、及び、JICA緒方貞子平和開発研究所、東大の人間の安全保障プログラム等の推薦を得て人間の安全保障研究者を討論者として招聘することを想定します。
JICA緒方研究所レポート「今日の人間の安全保障」No.2では、人間を取り巻く脅威が複合的になっていること、これら脅威に対するために異分野の緊密な協力が必要であることを述べている。人間の安全保障は貧困、紛争・平和構築、難民・避難民、保健医療などの分野を中心に論じられてきたが、環境や気候変動なども含めた複合危機への対応を考える必要がある。水資源に関する日本の国際協力は世界有数の協力実績を持つ一方で、難民支援、保健医療など伝統的に人間の安全保障と紐づけている分野と比べ、人間の安全保障の文脈で語られることがこれまで稀であった。国際協力実務者と人間の安全保障研究者がラウンドテーブルディスカッションの場で互いの視点を交錯させながら議論を行い、水分野の国際協力を人間の安全保障のレンズを通してみた時に、見える景色が違うのか、どのような新たな協力意義や付加価値がつくのか、人間にとっての脅威としても重要な水分野を題材にして、複合的な脅威に対するアプローチを考察する。

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