16:07 〜 16:50
[JCSY-3-1] 心原性脳塞栓症のマネジメント
非弁膜症性心房細動(NVAF)患者の塞栓症再発予防に新規薬剤が続々と開発されることは、脳血管障害の臨床現場にとって大変な朗報である。とくにいずれの新規(非VKA)経口抗凝固薬(NOAC)においても頭蓋内出血の発症率がワルファリンに比べて著減することが臨床試験で証明されたことは、脳血管領域でのNOAC使用の大きな強みである。何故ならば、脳血管障害の既往は頭蓋内出血発症の強い危険因子だからである。その一方で、嚥下障害への対応、急性期血栓溶解療法の適応、出血合併症発症時の緊急対応法など、NOACが解決すべき課題もまた多い。
筆者らは国内18施設の多施設共同で、発症7日以内に入院したNVAFを有する急性期脳梗塞・一過性脳虚血発作患者における抗凝固療法の選択内容とイベント発生、長期転帰を検討する観察研究(
Stroke
Acute
Management with
Urgent
Risk-factor
Assessment and
Improvement [SAMURAI]-NVAF研究、ClinicalTrials.gov 01581502、UMIN000006930)を現在行っている。2011年9月から2014年3月迄に1200例近くを登録し、現在2年間の追跡調査を継続中である。その登録時データ解析結果を交えて、わが国の脳血管障害臨床現場でのNOAC使用の現状と問題点を解説する。
筆者らは国内18施設の多施設共同で、発症7日以内に入院したNVAFを有する急性期脳梗塞・一過性脳虚血発作患者における抗凝固療法の選択内容とイベント発生、長期転帰を検討する観察研究(
Stroke
Acute
Management with
Urgent
Risk-factor
Assessment and
Improvement [SAMURAI]-NVAF研究、ClinicalTrials.gov 01581502、UMIN000006930)を現在行っている。2011年9月から2014年3月迄に1200例近くを登録し、現在2年間の追跡調査を継続中である。その登録時データ解析結果を交えて、わが国の脳血管障害臨床現場でのNOAC使用の現状と問題点を解説する。