下肢静脈瘤2

[O-20-5] 当院おける一次性静脈瘤に対する980nm及び1470nmレーザーを用いた血管内レーザー焼灼術の比較検討

^〇平林朋子, 相川潔, 真野修江 (名古屋血管外科クリニック)

キーワード：EVLA, 1470nm

2014年4月より1470nmレーザーを用いたendovenous laser ablation(以下1470nm EVLA)が一次性静脈瘤に対して保険適応となった。1470nm EVLA はこれまでの980nm レーザーを用いたendovenous laser ablation(以下980nm EVLA)よりも皮下出血，術後の疼痛といった合併症が少ないと報告されている。当院では2014年6月より保険診療での1470nm EVLAを導入した。そこで2013年11月から2014年6月までに980nm EVLAを行った症例及び2014年7月から10月までに1470nm EVLAを行った症例を対象とし比較検討した。比較項目は手術施行数，術前VCSS score，術後疼痛，術後の皮下出血の程度，静脈閉塞率，合併症及び症状改善等とした。術後経過観察は1日目もしくは2日目，1週間後，1か月目に行い，そのうち，1日目もしくは2日目，1か月後に下肢静脈エコーを行った。980nm EVLAでは比較的皮下出血，疼痛が認められたが，深部静脈血栓症や再疎通といった合併症は認められなかった。この結果を1470nm EVLAの結果と交えて報告する。