TEVAR2

[O-3-5] Debranch TEVARにおけるAmplatzer Vascular Plugによる左鎖骨下動脈塞栓術の有用性の検討

^〇川口新治¹, 吉武明弘¹, 蜂谷貴¹, 林加奈子¹, 稲葉裕¹, 山川輝記¹, 北原大翔¹, 灰田周史¹, 川口聡¹, 屋代英樹², 小黒草太², 須山陽介², 中塚誠之², 陣崎雅弘², 志水秀行¹ (1.慶應義塾大学 医学部 外科(心臓血管), 2.慶應義塾大学 医学部 放射線科)

Keywords:Plug, coiling

【目的】当院では，Debranch TEVARを行う際，左鎖骨下動脈からのtypeIIエンドリーク予防として左鎖骨下動脈塞栓術を必要に応じて術中に行っている。以前はコイルによる塞栓術をおこなってきたが，2014年3月よりAmplatzer Vascular Plug(以後AVP)を積極的に使用している。AVPの有用性をエンドリークの有無，手術時間，塞栓術の費用に関してcoiling症例と比較することで検討した。【対象・方法】2010年11月から2014年5月までの12症例に対して検討を行った。coiling単独が5例，AVP群7例(coiling+AVP使用3例，AVP単独4例)であった。Coiling群では1debranch TEVAR 1例，2debranch TEVAR 4例，破裂症例 3例であり，AVP群では1debranch TEVAR 1例，2debranch TEVAR 6例，破裂症例 1例であり，Plug Iを5例，Plug IIを2例に使用した。【結果】術後両群においてtypeIIエンドリークを認めた症例はなかった。coiling群の手術時間は286±38分，AVP群で188±49分(p=0.01)であり有意差をもって短縮し，塞栓術にかかった費用はcoiling群で418075±193909円，AVP群で301157±202004円(p=0.4)であった。【結語】AVPの使用を開始し，手術時間の短縮を認めた。AVPは有用な治療法であると思われる。