コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 混和材料/自然治癒・自己治癒

混和材料Ⅱ

2014年7月9日(水) 13:00 〜 15:00 第7会場 (第3リハーサル室)

[1021] 鉱物油系収縮低減剤を用いたモルタルの凍結融解抵抗性に及ぼす細孔溶液の性状の影響

座長(土木):小林孝一
座長(建築):小山智幸
講演者:鳴海玲子, 張文艶, 岸本嘉彦, 濱幸雄
(室蘭工業大学)

キーワード:drying shrinkage, freezing and thawing resistance, shrinkage reducing agent, surface tension, viscosity, 乾燥収縮, 凍結融解抵抗性, 収縮低減剤, 粘性, 表面張力

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本研究では鉱物油系収縮低減剤を対象に,混和剤溶液およびセメントペーストから圧搾により抽出した細孔溶液の性状に着目して,その表面張力,凍結温度(融点)および粘性がモルタルの凍結融解抵抗性に及ぼす影響について検討した。その結果,細孔溶液の融点およびモルタルの凍結水率,細孔溶液の表面張力に収縮低減剤混和の有無による差が見られず,収縮低減剤の表面張力が凍結融解抵抗性に及ぼす影響は認められなかった。また,収縮低減剤溶液の粘性が,温度低下および0℃以下での凍結による溶液濃度の濃縮にともなって増大することが明らかとなり,それが凍結融解抵抗性を低下させる一因である可能性が示唆された。