収縮・クリープⅠ

[1055] 乾燥収縮解析に用いる物性値の取得に関する収縮試験法の提案

座長(土木)：宮澤伸吾
座長(建築)：三島直生
講演者：寺澤正人¹, 川里麻莉子¹, 槙島修¹, 鈴木基行² (1.飛島建設建設事業本部　土木事業統括部　設計グループ 2.飛島建設建設事業本部　土木事業統括部　設計グループ)

キーワード：analysis of moisture transfer, crack, drying shrinkage, drying shrinkage analysis, shrinkage testing method, ひび割れ, 乾燥収縮, 乾燥収縮解析, 収縮試験法, 湿気移動解析

近年，乾燥収縮解析を適用する事例が増加している。解析には種々の入力物性値が必要となるが，入力物性値に関するデータの蓄積は，実務上の標準的な解析手法が確立している温度応力解析に比較して少ないと思われる。本研究では，乾燥収縮解析に必要な物性値を短期間にて取得することが可能な，薄板供試体を用いた乾燥収縮試験法を考案し，試験および乾燥収縮解析の実施を通じて，その妥当性や実用性に関して検討した。その結果，考案した試験法は，乾燥収縮解析において必要となる入力物性値に関するデータの蓄積に寄与し，解析と組み合わせることで実用的で有用なひび割れ抵抗性評価手法となることを確認した。