耐久性一般Ⅱ

[1101] 高炉スラグを用いたコンクリートの中性化，塩化物イオン浸透性および時間依存性変形に関する研究

座長(土木)：小林孝一
座長(建築)：野口貴文
講演者：藤井隆史¹, 細谷多慶², 杉田篤彦³, 綾野克紀¹ (1.岡山大学大学院環境生命科学研究科 2.ランデス技術部 3.オリエンタル白石大阪支店施工技術部)

キーワード：Blast furnace slag sand, Carbonation, Creep, Diffusivity of chloride ion, drying shrinkage, Ground granulated blast furnace slag, クリープ, 中性化, 乾燥収縮, 塩化物イオン, 高炉スラグ微粉末, 高炉スラグ細骨材

高炉水砕スラグを微粉化して結合材の一部に用いたコンクリートは，ポルトランドセメントのみを用いたものに比べて，塩化物イオン浸透性は低くなるが，中性化の進行は速くなる。一方，高炉水砕スラグをそのまま細骨材として用いたコンクリートの中性化の進行は，砂岩砕砂を用いたものに比べて遅くなる。また，塩化物イオン浸透性は，高炉スラグ微粉末を用いた場合と同様に低くなる。高炉スラグ微粉末を用いた場合に乾燥収縮ひずみに与える影響は小さいのに対し，高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートでは，乾燥収縮が小さくなり，クリープも砂岩砕砂を用いたものに比べて小さくなる。