コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 耐久性一般

耐久性一般Ⅲ

2015年7月14日(火) 15:30 〜 17:45 第2会場 (2F 201号室)

[1109] 高度浄水施設における生物活性炭吸着池の躯体コンクリートに及ぼす遊離炭酸の影響

座長(土木):杉山隆文
座長(建築):松田拓
講演者:新津祐樹1, 大野健太郎2, 宇治公隆2, 細谷昌平3
(1.首都大学東京都市環境科学研究科 2.首都大学東京都市環境科学研究科 都市基盤環境学域 3.東京都水道局研修・開発センター)

キーワード:advanced water purification facility, biological activated carbon adsorption pool, free carbon dioxide, microbial metabolism, limestone aggregate, 微生物代謝, 生物活性炭吸着池, 石灰石骨材, 遊離炭酸, 高度浄水施設

高度浄水施設の生物活性炭吸着池を対象に,コンクリートの外観調査および水質調査を実施した。外観調査結果より,コンクリート表面では,骨材の露出や石灰石骨材の溶解が確認され,水質調査結果より,活性炭表面からの深度が増すに伴い,遊離炭酸濃度が上昇およびpHが低下することを確認した。これらより,活性炭内の微生物代謝に起因する炭酸が劣化要因の1つであると仮定し,流水環境下の炭酸水中に配合および骨材の異なるモルタル供試体を曝露した。実験結果から,珪砂骨材よりも石灰石骨材を使用した供試体において著しい質量減少を示すことを明らかにした。