コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 耐久性一般

耐久性一般Ⅲ

2015年7月14日(火) 15:30 〜 17:45 第2会場 (2F 201号室)

[1114] 化学的劣化により変質したメゾレベルのモルタルの力学的性質の関係性評価

座長(土木):杉山隆文
座長(建築):松田拓
講演者:三浦泰人1, 佐藤靖彦2, 中村光1
(1.名古屋大学工学研究科 2.北海道大学工学研究科)

キーワード:Ca leaching, sulfuric acid attack, porosity, elastic modulus, bending strength, tensile strength, fracture energy, Ca溶脱, 硫酸による劣化, 空隙率, 弾性係数, 曲げ強度, 引張強度, 破壊エネルギー

モルタルのメゾレベルの試験体を用いてイオン交換水,NaCl溶液,硫酸溶液による浸漬実験を行った。浸漬後,力学試験および物理化学的性質を同定することで,Ca溶脱および硫酸による劣化が生じた試験体の力学的性質の変化を評価した。具体的には,浸漬後の試験体を用いて曲げ試験を行うとともに,得られた荷重変位曲線から逆解析を行うことで力学的性質を同定した。加えて,同一試験体を用いて化学的劣化により変化する物理化学的性質を測定した。さらに,既往の曲げ強度の推定式を基に,化学的劣化に伴って変化する各力学的性質の関連性を評価した。その結果,化学的劣化により物理化学的性質が変化したとしても,弾性係数,曲げ強度,引張強度,破壊エネルギーの変化は,既往の推定式と同様な関連性を有することを確認した。