コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 特殊コンクリート/舗装・ダム

特殊コンクリート/舗装・ダム

2015年7月16日(木) 13:00 〜 15:15 第10会場 (1F 105号室)

[1241] 遮蔽コンクリートの損傷度と性能劣化の定量化に関する基礎的研究

座長(土木):人見尚
座長(建築):黒岩秀介
講演者:鈴木裕介1, 木村健一2, Sanjay PAREEK3, 荒木慶一4
(1.東北大学災害科学国際研究所 2.フジタ技術センター 3.日本大学工学部 4.京都大学大学院工学研究科)

キーワード:average of roughness height, damage degree, shielding concrete, slit, transmission rate of gamma ray, γ線透過率, スリット, 平均粗さ, 損傷度, 遮蔽コンクリート

本研究は,遮蔽コンクリートが損傷を受けた際の損傷度とγ線遮蔽性能劣化の関係についての定量化を目指した基礎研究として,自然ひび割れを最も単純にモデル化した3種類のスリットを有した遮蔽板を用いた遮蔽実験及びモンテカルロ法によるシミュレーション解析を通し,スリットの平均粗さがγ線透過率に及ぼす影響について検討した。その結果,実験では平均粗さに従ってγ線透過率が減衰するといった想定通りの結果が得られた。解析においては,実験の傾向をとらえることができたものの,スリット幅や平均粗さが極小さいレベルにおいては,多くの実験結果との比較の積重ねによる精度向上が求められる結果に至った。