[1270] AE法に基づく鋼矢板‐コンクリート被覆材の付着特性評価
キーワード:Adherence test, AE source location, AE源位置標定, concrete, steel sheet pile, コンクリート, 付着試験:AE法, 鋼矢板
現在供用されている鋼矢板護岸は,長期供用に伴う腐食が顕在化しているため効率的にLCC(Life Cycle Cost)を低減できる効果的な技術が必要とされている。そうした鋼矢板護岸に対して筆者らはコンクリートによる被覆技術を検討している。既往の研究では,鋼矢板‐コンクリート複合材の曲げ載荷試験を実施し,最大変位量および残留変位量の低減効果が確認された。本論では,両材料の界面での付着特性を評価した結果について報告する。結果,コンクリートの付着は鋼矢板の表面性状の影響を大きく受け,実構造物自重の20倍以上の付着力を有することが確認された。