[1290] 衝撃弾性波法を用いた伝達関数の算出とその適用に関する検討
キーワード:Crack, Distance attenuation, Frequency spectrum, Impact elastic wave methods, Transfer function, ひび割れ, 伝達関数, 周波数スペクトル, 衝撃弾性波法, 距離減衰
本研究では,衝撃弾性波法を用いて伝搬距離による減衰の影響を受けにくい伝達関数の算出および損傷の評価の一環として,ひび割れを有するコンクリート部材での伝達関数の算出を行った。その結果,無筋コンクリート供試体において,衝撃弾性波法より計測された波形を高速フーリエ変換して得た周波数スペクトル比の対数の傾きを利用して,伝達関数を算出できることが確認された。また,実構造物を想定した有鉄筋の壁部材においてひび割れにより伝達関数の値が減少することが示された。