コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » はり/耐震壁/スラブ

はりⅡ/耐震壁/スラブ

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:15 第5会場 (3F 303号室)

[2043] 鉄筋を集中配置し高引張強度領域を構築したRC梁のせん断破壊挙動に関する基礎的検討

座長(土木):武田篤史
座長(建築):岸本一久良
講演者:小林薫1, 佐々木尚美2, 伊東佑香2
(1.東日本旅客鉄道研究開発センター フロンティアサービス研究所 コンクリート構造システム 2.東日本旅客鉄道JR東日本研究開発センターフロンティアサービス研究所)

キーワード:Densely place the rebar, high tensile strength area, shear capacity, shear fracture path, せん断破壊経路, せん断耐力, 鉄筋集中配置, 高引張強度領域

本研究は,RC部材に使用するコンクリートより高い引張強度の領域を意図的に配置することで,せん断破壊経路に応じたコンクリートが負担するせん断耐力を制御可能とすることを目的に実験的,および解析的な検討を行った。RC部材に配置する高引張強度領域としては,鉄筋を集中配置する方法に着目し,RC梁のせん断破壊実験を行った。その結果,レジンコンクリートで高引張強度領域を製作した既往の実験結果より,せん断耐力が約20%程度小さくなった。鉄筋集中配置した試験体の破壊状況,数値解析結果から,せん断ひび割れが鉄筋集中配置領域に進展し,せん断破壊経路が長く形成されたことが想定せん断耐力より約20%程度低下の理由と考えられる。