コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 疲労・衝撃/付着・定着・継手

付着・定着・継手Ⅱ

2015年7月16日(木) 10:00 〜 12:00 第4会場 (3F 302号室)

[2086] コンクリート強度及びひび割れがあと施工アンカーの耐荷性に与える影響

座長(土木):滝本和志
座長(建築):中野克彦
講演者:川口潤1, 國枝稔2, 牧田通3
(1.岐阜大学工学研究科社会基盤工学専攻 2.岐阜大学工学部社会基盤工学科 3.中日本高速道路技術・建設本部)

キーワード:crack location, crack width, cracked concrete, post-installed anchors, strength of concrete, あと施工アンカー, ひび割れからの距離, ひび割れ幅, 母材コンクリート強度

母材コンクリート強度やひび割れがあと施工アンカーの耐荷性に与える影響について検討するため,異なる条件下で接着系および金属系アンカーの引抜き試験を実施した.母材強度の影響は,破壊モードがコーン状破壊となる金属系アンカーで顕著であった.ひび割れの影響については,接着系アンカーでは幅0.5mm以上かつアンカーの直上にある場合に耐荷力の低下が著しいこと,ひび割れ幅0.2mmであっても,アンカー施工後にひび割れが導入された場合,耐荷力に影響することが分かった.金属系アンカーでは,本研究の範囲内では,ひび割れ幅や導入時期に関わらず,ひび割れからの距離が8dの場合であっても耐荷性が低下した.