コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震性能評価/構造設計・設計法/振動・応答

耐震性能評価Ⅲ/構造設計・設計法Ⅰ

2015年7月16日(木) 10:00 〜 12:00 第3会場 (3F 301号室)

[2128] 丸鋼を用いたRC部材の地震時破壊形態に関する実験的研究

座長(土木):三木朋広
座長(建築):金本清臣
講演者:伊東典紀1, 桑木野耕介1, 大郷貴之1
(1.東日本旅客鉄道構造技術センター)

キーワード:cyclic loading test, failure mode, reinforced concrete, round bar, 丸鋼, 正負交番載荷試験, 破壊形態, 鉄筋コンクリート

1970年代以前までに建設された鉄道構造物は丸鋼が用いられたものが多く存在するが,丸鋼を用いた鉄筋コンクリート柱の破壊形態に関して定量的に述べた知見は少ない。そこで本研究では,丸鋼を用いた鉄筋コンクリートラーメン高架橋の柱を模擬した試験体による正負交番載荷試験を実施し,破壊形態の確認を行った。その結果,曲げ破壊と曲げ降伏後のせん断破壊は,せん断補強鋼材を用いない棒部材のせん断耐力と,部材が曲げ耐力に達するときのせん断力の比により概ね区分することができ,曲げ破壊する試験体は部材諸元によってはじん性率が10程度以上の大きな変形性能が得られることを確認した。