耐震性能評価Ⅲ／構造設計・設計法Ⅰ

[2131] 余震時応答推定に用いるスリップ性状を考慮した復元力モデルの検討

座長(土木)：三木朋広
座長(建築)：金本清臣
講演者：和賀一晟¹, 櫻井真人², 小幡昭彦², 西田哲也² (1.秋田県立大学システム科学技術研究科 2.秋田県立大学システム科学技術学部)

キーワード：aftershock, equivalent viscous damping factor, reinforced concrete building, seismic response estimation, slip model, スリップモデル, 余震, 応答推定, 等価粘性減衰定数, 鉄筋コンクリート造建築物

曲げ型部材で構成される中低層RC建物を対象とした，筆者らが提案した余震時応答推定法において，等価粘性減衰定数算定に用いるRC柱部材の復元力モデルの作成を行うとともに，作成モデルを用いて余震時応答推定を行い，その精度を検討した。作成した復元力モデルはTAKEDAモデルに加力時および除荷時のスリップ性状を考慮したものであり，静的正負繰り返し載荷実験の結果の履歴形状を良く模擬できており，余震時応答推定でも連続的に地震動を入力したオンライン地震応答実験の結果に近い値を推定することができた。