コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震性能評価/構造設計・設計法/振動・応答

構造設計・設計法Ⅱ/振動・応答

2015年7月16日(木) 13:00 〜 15:15 第3会場 (3F 301号室)

[2135] 東北地方太平洋沖地震本震で得られたRC,SRC造建物34棟の加速度記録を用いた建物応答と継続時間に関する検討

座長(土木):幸左賢二
座長(建築):杉山智昭
講演者:森西亨太1, 塩原等1
(1.東京大学工学系研究科建築学専攻)

キーワード:duration time, long-period components, seismic records, seismic response, the Tohoku earthquake, 東北地方太平洋沖地震, 地震観測記録, 長周期成分, 建物応答, 継続時間

建築研究所の強震観測網が2014年から建物上部を含んだ加速度データの公開を始めたことを受け,東北地方太平洋沖地震本震で得られた鉄筋コンクリート造および鉄筋コンクリート系低中層建物34棟の上階と下階の加速度データを用いて基礎的な検討を行った。検討の結果,対象となる建物のほぼ全てにおいて,損傷を与えるような上階と下階の相対変形が見られなかった。しかし中層建物を中心に,建物上階で10cm/secを超える速度応答が下階に比べてさらに1分以上長い例が多いことを示し,地震時の床応答の継続時間に対する考慮の必要性があると考えた。