コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 物性一般

物性一般Ⅲ

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:15 第2会場 (5F 502号室)

座長:加藤佳孝(土木), 胡桃澤清文(建築)

[1110] 1150℃までの高温履歴を受けたセメント硬化体の力学的性質

加藤優志1, 五十嵐豪1, 西脇智哉1 (1.東北大学)

キーワード:cracking area, hardened cement paste, high temperature, mechanical properties, ultrasonic velocity, vickers hardness, セメント硬化体, ビッカース硬度, ひび割れ面積, 力学的性質, 超音波伝播速度, 高温履歴

本研究では,1150°Cまでの高温履歴を受けたセメント硬化体の強度低下メカニズムおよび強度予測手法について検討する目的で,加熱温度をパラメータとして強度,質量,長さ変化,超音波伝播速度,ひび割れ量,ビッカース硬度といったセメント硬化体の諸性質を実験的に取得した。その結果,強度低下に寄与する因子は,マクロなひび割れが確認できない部分に対する押込み試験から得られるビッカース硬度よりも蛍光樹脂を含浸させて観察される幅約10μm以上のひび割れ面積であることが明らかになった。以上から,ひび割れの発生が強度低下メカニズムと特定し,ひび割れ面積を変数とした強度低下予測式を提案した。