[1182] Evaluation of corrosion progress before and after cracking caused by corroded bars and increasing risk of spalling cover concrete
Keywords:corrosion crack, corrosion loss of rebar, integrated current density, spitting tensile strength, 割裂引張強度, 積算電流密度, 腐食ひび割れ, 鉄筋腐食量
鉄筋コンクリート部材の鉄筋腐食によるひび割れ発生前後の腐食量,さらにカバーコンクリート剥落の危険性を定量的に評価するために,小型試験体を40 体製作し,繰り返し数3 とする促進腐食実験を行った。変動因子は断面形状,かぶり厚さ及び積算電流密度であり,設定した積算電流密度に到達後,所定の割裂引張試験により腐食鉄筋を取り出し,洗浄後腐食量を計測した。ひび割れ発生までの鉄筋腐食量は,ファラデー則に基づく鉄筋腐食量より小さくなるが,ひび割れ発生後,通電量が増加し両者の差が小さくなった。割裂引張強度はひび割れ発生後に大幅に低下し,腐食量10%程度でほぼ消失する場合があることを示した。