[1278] 耐久性向上を目的としたコンクリート内部へのシランの高圧注入工法の開発
キーワード:Air-Void Ratio, Network, Self-Repairing, Silane Barrier Impregnant, Water Absorption Test, 自己修復, ネットワーク, シラン系含浸材, 空隙率, 吸水試験
本研究では,ひび割れの自己修復機能を有するコンクリートの耐久性向上を目的とし,ひび割れ発生前において,コンクリート内部に設けたネットワークにシラン系含浸材を高圧で注入し,コンクリート内部に浸透させた後,含浸深さ試験を行った。その結果,ネットワーク周辺におけるシランの浸透域が形成されたことを確認した。また,シランの浸透深さは注入圧力及び注入時間の増大に伴い,増加傾向を示した。さらに,シランの浸透域において累積細孔量が減少傾向を示し,シランによる撥水層の形成に伴い吸水性能が抑制された。