実行委員長の挨拶
コンクリート工学年次大会2017(仙台)へのお誘い
伊達なコンクリート、未来を拓く
~DATE CON for the future~
伊達なコンクリート、未来を拓く
~DATE CON for the future~
Durable, Attractive, Tough and Elegant
実行委員長 鈴木 基行(東北大学名誉教授)
第39 回コンクリート工学年次大会は「伊達なコンクリート、未来を拓く ~ DATE CON for the future ~ Durable, Attractive, Tough and Elegant」をキャッチフレーズとして、7 月12日㈬~14 日㈮の3 日間、仙台市で開催いたします。このキャッチフレーズは、東日本大震災(2011)に匹敵する慶長三陸津波(1611)による甚大な津波被害から仙台藩沿岸部の復興に尽力された仙台藩祖・伊達政宗公にあやかり、「伊達な」コンクリートで東北地方ひいては日本、そして世界の未来を拓く、という意味が込められています。さらに、「伊達」の英語表記=DATE にDurable・Attractive・Tough・Elegant を当てることで、伊達政宗公の用・強・美・粋の精神を込めた英文キャッチフレーズを副題としております。
本大会の開催場所は仙台市青葉区の「仙台国際センター」で、2015月12月に開業した仙台市地下鉄東西線・国際センター駅に直結しており、大変に便利なところです。懇親会は前回2007 年仙台大会の会場であった江陽グランドホテルにて行います。
コンクリート工学講演会では584件の論文・報告が予定され、コンクリートに関する新たな知見が公表されるとともに、それに対する活発な意見交換を期待しています。コンクリートテクノプラザでは、81社・グループの新技術の展示・解説に加えて、技術紹介セッションで最新技術の紹介が行われます。生コンセミナーでは、「東北発 地域に合った生コンのあり方を考える ~復旧、復興、そして未来へ~」をキャッチフレーズに、東北および各地域の生コンの現状と将来をテーマとした基調講演とパネルディスカッションが行われます。特別講演会では、「2011 年東北地方太平洋沖地震後の地震活動-特に内陸直下地震のリスク」と題して東北大学災害科学国際研究所教授の遠田晋次氏から講演を頂く予定です。見学会は、一日コースとして、(1)「歴史を支える礎コンクリート見学」と題して日本三景で名高い松島エリアを巡るコースと(2)「さらなる安全・安心を進める女川原子力発電所と女川まちづくり見学」の2 つを、そして、(3)「仙台の海と山を結ぶ地下鉄東西線見学」と題して開業間もない仙台市地下鉄東西線の施設見学会を半日コースとして計画しています。この機会に是非ご見学頂ければと思います。さらに、2015 年より開催されている学生のための企画である「キング・オブ・コンクリート2017」を今年も実施することとし、コンクリート鍵盤打楽器 のDATE な性能を競うことを計画しています。
以上のような企画で、仙台大会が催されます。より一歩先のコンクリート構造物の計画・設計・施工・維持管理を目指した取組みの成果が参加者の皆さんで共有され、千代に残る「伊達なコンクリート」の創造に繋がることを願っております。美味しい東北地方の海の幸・山の幸のご賞味を兼ねて、多数の皆様にご参加を頂きますよう、心よりお待ち申し上げております。