混和材料Ⅲ

[1019] 暑中環境下での高炉スラグ微粉末高含有コンクリートの基本特性と施工品質評価

椎名貴快¹, 田中徹², 小池晶子³, 中村英佑⁴ (1.西松建設 2.戸田建設 3.フローリック 4.土木研究所)

キーワード：Blast furnace cement C type, ground granulated blast furnace slag, gypsum, permeability coefficient, sulfur trioxide, summer environment, 三酸化硫黄, 暑中環境, 石膏, 表層透気係数, 高炉スラグ微粉末, 高炉セメントC種

高炉スラグ微粉末4000を普通ポルトランドセメントの70%置換で用いたコンクリート（水結合材比50%）について，夏期を想定した高温条件下での基本特性を室内試験で確認した。試験の結果，安定したフレッシュ性状を確保するには適切な化学混和剤の選定が必須で，スラグに石膏を添加（SO3換算で約2%）した場合，ブリーディングが若干増加し，凝結がやや遅延したものの，初期材齢での強度発現性は高炉セメントB種相当の配合と同程度であった。また暑中環境下でのポンプ圧送性（水平換算長150m）は所要品質を確保でき，実施工の結果，硬化コンクリートの品質（表層透気係数，表面吸水速度）も評価は良好であった。