[1022] フライアッシュ混和の高強度コンクリートを用いたPC桁の実用化に関する検討
キーワード:ASR抑制, curing effect, fly ash, light load slab bridge, mitigation of ASR, PC鋼材応力損失, prestress loss, フライアッシュ, 軽荷重スラブ橋げた, 養生効果
フライアッシュを混和した設計基準強度70N/mm2クラスのPC桁の実用化を目的に,軽荷重スラブ橋げたを検討対象として各種試験を行った。その結果,フライアッシュを用いたコンクリートの引張強度やヤング係数ならびにPC鋼材応力損失は,通常の軽荷重スラブ橋げたと同様の値を用いて設計できること,フライアッシュをセメントの20%置換すると高いASR抑制効果が得られることを確認できた。さらに,フライアッシュを混和した場合の蒸気養生後の追加養生の効果は,水中養生を3日以上行った場合に圧縮強度増進と透気係数低減がみられた一方,収縮ひずみと吸水量には追加養生の効果は認められなかった。