コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 収縮・クリープ/初期欠陥/強度・力学的性質

強度・力学的性質Ⅱ

2017年7月14日(金) 13:00 〜 15:15 第3会場 (桜1/会議棟2階)

座長:上野敦(土木), 今本啓一(建築)

[1046] 初期ひび割れ角度がコンクリートの圧縮強度・圧縮破壊エネルギーに及ぼす影響評価

南里卓洸1, 中村光1, 三浦泰人1, 山本佳士1 (1.名古屋大学)

キーワード:compressive fracture energy, compressive softening, compressive strength, crack angle, failure region, initial crack, ひび割れ角度, 初期ひび割れ, 圧縮強度, 圧縮破壊エネルギー, 圧縮軟化, 破壊領域

本研究では,圧縮主応力方向と垂直な面に対して8 パターンの角度を有する初期ひび割れを1 本導入した角柱供試体を用いて,初期ひび割れ角度がコンクリートの圧縮強度・圧縮破壊エネルギーに及ぼす影響を実験的に評価した。その結果,ひび割れ角度が0°~30°の範囲においては,初期のひび割れ幅が大きい場合においても,圧縮強度の低減はわずかであり,圧縮破壊エネルギーは低減しないこと,ひび割れ角度が45°~90°の範囲においては,初期のひび割れ幅が小さい場合においても,圧縮強度・圧縮破壊エネルギーともに減少すること,また,ひびわれ角度が大きいものほどその減少率が大きいことが明らかとなった。