コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 物性一般

物性一般Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:15 第2会場 (萩/会議棟2階)

座長:細田暁(土木), 小林利充(建築)

[1071] 乾燥を受けた高炉セメント硬化体の気体の移動性状とミクロ,メソ,マクロの空隙構造の関係に関する研究

須田裕哉1, 河野伊知郎2, 斎藤豪3, 佐伯竜彦3 (1.琉球大学 2.豊田工業高等専門学校 3.新潟大学)

キーワード:Blast furnace slag, Drying humidity, Fractal dimension, Gas diffusion, Micro-structure, Pore volume, Specific surface area, 乾燥湿度, 気体拡散, 空隙構造, 比表面積, フラクタル次元, 空隙率, 高炉スラグ微粉末

本研究は,高炉セメント硬化体の酸素の拡散性状に及ぼす乾燥湿度の影響を把握することを目的として,高炉セメント硬化体の屈曲度と乾燥による微細構造の変化に着目し検討を行った。その結果,乾燥湿度の低下によって,メソスケール領域の空隙径分布は大径側へ移行し空隙は粗大化した。また,メソスケール空隙の表面フラクタルを解析し,酸素の拡散係数から得られる屈曲度との比較から,高炉セメント硬化体では,乾燥によるC-S-Hの凝集構造の発展が抑制されることが示唆された。さらに,気体の移動性状に対して乾燥によるミクロからメソ,マクロスケールの微細構造特性の変化が影響することを示した。