コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化/腐食・防食

塩害Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:15 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:上田隆雄(土木), 小川彰一(建築)

[1107] 海洋コンクリートの塩化物イオン拡散予測パラメータに関する考察

網野貴彦1, 岩波光保2, 忽那惇1, 大塚邦朗2 (1.東亜建設工業 2.東京工業大学)

キーワード:Apparent chloride diffusion coefficient, Effective chloride diffusion coefficient, Marine Concrete, Marine environmental compartment, Surface Cloride concentration, 実効拡散係数, 海洋コンクリート, 海洋環境区分, 表面塩化物イオン濃度, 見掛けの拡散係数

本稿では,普通ポルトランドセメントおよび高炉セメントB 種を使用したコンクリート供試体を用いて室内および海洋暴露試験を行い,海洋コンクリートの塩化物イオンの見掛けの拡散係数,表面塩化物イオン濃度について検討した。その結果,海洋コンクリートでは,海中,干満帯,飛沫帯,海上大気中の環境区分によって,これらのパラメータが大きく異なることがわかった。また,海洋コンクリートの塩害耐久性設計に用いる見掛けの拡散係数を設定する際には,電気泳動試験による実効拡散係数に環境区分を考慮できる新たな補正係数が必要となる可能性を示した。